JBL SA600修理記録
平成26年2月日到着    4月8日完成
A. 修理前の状況
  • オーバーホール修理依頼。


B. 原因
  • 各部経年劣化多し。

P. 上下パネル、前後パネル、ビスの塗装
  • 錆や表示文字消えがあるので、これ以上進行させない為に、透明スプレーで押さえる。

C. 修理状況
D. 使用部品
  • バイアス半固定VR              2個。
    電解コンデンサー             42個 。
    電源ブロック電解コンデンサー       4個。
    フイルムコンデンサー           12個。
    WBT−0735        2組(定価で工賃込み)。
    WBT−0201        6組(定価で工賃込み)。
    アース端子                  1個。
    メインVR(ラウドネス端子付)       1個。
    ゴム足                     4個。
    リレー                    1個。
    整流ブリッジ                1個。
E. 調整・測定

F. 修理費     210,000円   オーバーホール修理

S. JBL SA600 の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A21. 点検中 下から見る
A22. 点検中 下前から見る
A23. 点検中 下前左から見る
A24. 点検中 下後から見る
A25. 点検中 下後右から見る
A31. 点検中 上蓋を取り、上から見る
A41. 点検中 SP接続端子。
A42. 点検中 SP接続端子、 上の所に穴があり、下記2種類から選択できます。
                     WBT SP端子 WBT−0735 に交換(但し、台無)。
A51. 点検中 入出力RCA端子郡。
A52. 点検中 入出力RCA端子郡、 テフロン絶縁金メッキに交換可能。
                 全てを WBT RCA端子 WBT−0201 に交換。       
A53. 点検中 入出力RCA端子郡、 アース端子も交換。
A61. 点検中 電源プラグ。
A62. 点検中 電源プラグ、 場所が取れず交換不可。
A71. 点検中 前回の修理(2011年7月2日〜8月19日)完了表。 各VR、SW分解修理、基板クリーニング等
A72. 点検中 前回修理で分解修理? したSW類。
A73. 点検中 前回修理で分解修理? したSW拡大。SWベーク止めの爪が綺麗。
A74. 点検中 前回修理で分解修理? したSW2拡大。SWベーク止めの爪が綺麗。
A75. 点検中 前回修理で分解修理? したVR。 止めの爪が綺麗。
A752. 点検中 分解修理のVRは、 ラウドネス端子付きアルプス製に交換する。
A76. 点検中 前回修理で 基板クリーニングしたプリ基板裏?
A77. 点検中 点検中 前回修理で 基板クリーニングしたプリ基板裏? 拡大。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C1. 修理中 基板を取り除いたメインアンプ関係。
C11. 修理前 CH_A側アンプ基板
C12. 修理後 CH_A側アンプ基板 電解コンデンサー5個、半固定VR1個交換
C13. 修理前 CH_A側終段TR(トランジスター)、 上側なので放熱シリコンがカラカラ!
C14. 修理前 CH_A側アンプ基板裏
C15. 修理(半田補正)後 CH_A側アンプ基板裏 半田を全部やり直す。 普通はこれで完成。
C16. 完成CH_A側アンプ基板裏、  洗浄後防湿材を塗る。
C21. 修理前 CH_B側アンプ基板
C22. 修理後 CH_B側アンプ基板 電解コンデンサー個5個、半固定VR1個交換
C23. 修理前 CH_A側終段TR(トランジスター)
C24. 修理前 CH_B側アンプ基板裏
C25. 修理(半田補正)後 CH_B側アンプ基板裏 半田を全部やり直し。
C25. 完成CH_B側アンプ基板裏、  洗浄後防湿材を塗る。
C31. 修理前 プリアンプ基板。
C312. 修理前 プリアンプ基板、 端子周りが膨らんできた電解コンデンサー。この後液漏れする。
C32. 修理後 プリアンプ基板 電解コンデンサー個32個、フイルムコンデンサー8個交換。
C33. 修理前 プリアンプ基板裏。
C34. 修理(半田補正)後 プリアンプ基板裏。半田を全部やり直し。
C35. 完成プリアンプ基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
C41. 修理前 電源部。
C42. 修理後 電源部。 終段電源用 4700μ/63V×4個から10000μ/71V×2個に交換。
C43. 修理前 電源部裏。
C44. 修理後 電源部裏。 整流ダイオードを整流ブリッジに交換する。
C51. 修理前 SP保護用サーキットブレーカ
C61. 修理前 RCA端子
C62. 修理後 RCA端子 全部WBT RCA端子 WBT−0201に交換。
C71. 修理前 R−SP端子
C72. 修理後 R−SP端子 WBT SP端子 WBT−0735 に交換(但し、台無)。
C73. 修理後 R−SP端子 WBT 0681Cuを挿した所
C81. 修理前 SW類
C82. 修理後 SW類。 赤マーク紙を貼り付ける。
C83. 修理中 取り外したSW、 ベーク板が弱っているので、このカシメを取ると割れる可能性大。
           ベークの固定爪は綺麗なので、前回の修理で外してはいない。
C84. 修理中 取り外したSW、 左側=清掃前、 右側=清掃後。
C91. 修理前 電源SW、 利用回数が多いので、遮断容量に不安がある。
C92. 修理後 電源SW、 リレーを増設する。
CB1. 交換した部品
CB2. 交換した部品、 テスター点検、10μF測定。 このクラスの容量測定は、1kHz程度の交流で、
                通過電流を読む方式なので、下記の様に、容量が増しているのは、絶縁が悪くなっていると考えられる。
CB3. 交換した部品、 取り外した10μF測定。 左端=14μF〜右端=17μF。
CB4. 交換した部品、 取り外した25μF測定。 左端=40μF〜右端=27μF。
CC1. 電源コード比較、 左=製作した物、 右=純正品。 
CC2. 製作電源コード、 プラグの接続は半田で補強する。
CD1. 修理前 下から見る
CD2. 修理後 下から見る
CD3. 完成 綺麗なお尻で帰ります
CD4. 修理前 下から見る
CD5. 完成 下から見る
P. 上下パネル、前後パネル、ビスの塗装。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
P11. 修理(塗装)前 前パネル。
P12. 修理(塗装)後 前パネル。表示文字が薄くなっているので、これ以上進行させない為に、透明スプレーで押さえる。
P122. 修理(塗装)前 前パネル、 サイド押さえとパネルのキズ。
P123. 修理(塗装)後 前パネル、 サイド押さえとパネルのキズ。
P13. 修理(塗装)前 下蓋。
P14. 修理(塗装)後 下蓋。 錆あるので、これ以上進行させない為に、透明スプレーで押さえる。
P21. 修理(塗装)前 下蓋右側。
P22. 修理(塗装)後 下蓋右側。
           錆あるので、これ以上進行させない為に、透明スプレーで押さえる。 出来るだけ、艶を出さないように仕上げる。
P23. 修理(塗装)前 下蓋左側。
P24. 修理(塗装)後 下蓋左側。
           錆あるので、これ以上進行させない為に、透明スプレーで押さえる。 出来るだけ、艶を出さないように仕上げる。
P31. 修理(塗装)前 端子カバー。
P32. 修理(塗装)前 端子カバー。 出来るだけ、艶を出さないように仕上げる。
P33. 修理(塗装)前 上蓋。
P34. 修理(塗装)後 上蓋。 出来るだけ、艶を出さないように仕上げる。
P41. 修理(塗装・加工)前 裏パネル。
P42. 修理(加工)後 裏パネル。下の縦−SP接続端子穴はメクラにして、上の横SP接続端子穴に取り付ける。
P43. 修理(塗装・加工)御 裏パネル。 出来るだけ、艶を出さないように仕上げる。
P51. 修理(塗装)中 ビス類。軽く塗装する。
P61. 修理(乾燥)中 炎天下にさらし、焼き付ける。
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整。
    供給電圧はAC100V/50HZ。
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E11. AUX_50Hz入力、CH1側SP出力電圧17V=36W出力、 0.053%歪み。
                  CH2側SP出力電圧17V=36W出力、 0.059%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E12. AUX_100Hz入力、CH1側SP出力電圧17V=36W出力、 0.052%歪み。
                   CH2側SP出力電圧17V=36W出力、 0.052%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E13. AUX_500Hz入力、CH1側SP出力電圧17V=36W出力、 0.046%歪み。
                   CH2側SP出力電圧17V=36W出力、 0.048%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E14. AUX_1kHz入力、CH1側SP出力電圧17V=36W出力、 0.042%歪み。
                  CH2側SP出力電圧17V=36W出力、 0.044%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E15. AUX_5kHz入力、CH1側SP出力電圧17V=36W出力、 0.061%歪み。
                 CH2側SP出力電圧17V=36W出力、 0.062%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E16. AUX_10kHz入力、CH1側SP出力電圧17V=36W出力、 0.095%歪み。
                   CH2側SP出力電圧17V=36W出力、 0.096%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E17. AUX_50kHz入力、CH1側SP出力電圧17V=36W出力、 0.398%歪み。
                   CH2側SP出力電圧17V=36W出力、 0.398%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E18. AUX_100kHz入力、CH1側SP出力電圧16V=32W出力、 0.61%歪み。
                    CH2側SP出力電圧16V=32W出力、 0.61%歪み。
               「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
               半世紀近くも前の古AMPなのに、余り落ちない!
E21. MM_50Hz入力、CH1側SP出力電圧17V=36W出力、 0.187%歪み。
                 CH2側SP出力電圧17V=36W出力、 0.182%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. MM_100Hz入力、CH1側SP出力電圧17V=36W出力、 0.134%歪み。
                  CH2側SP出力電圧17V=36W出力、 0.132%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. MM_500Hz入力、CH1側SP出力電圧17V=36W出力、 0.052%歪み。
                  CH2側SP出力電圧17V=36W出力、 0.052%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. MM_1kHz入力、CH1側SP出力電圧17V=36W出力、 0.0395%歪み。
                 CH2側SP出力電圧17V=36W出力、 0.0409%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. MM_5kHz入力、CH1側SP出力電圧17V=36W出力、 0.096%歪み。
                CH2側SP出力電圧17V=36W出力、 0.118%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. MM_10kHz入力、CH1側SP出力電圧17V=36W出力、 0.124%歪み。
                  CH2側SP出力電圧17V=36W出力、 0.142%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. MM_50kHz入力、CH1側SP出力電圧17V=36W出力、 0.41%歪み。
                  CH2側SP出力電圧17V=36W出力、 0.41%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E28. MM_100kHz入力、CH1側SP出力電圧17V=36W出力、 0.45%歪み。
                   CH2側SP出力電圧17V=36W出力、 0.45%歪み。
               「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
               半世紀近くも前の古AMPなのに、余り落ちない!
E3. フルパワーなので、24V高速フアンが全回転でクーリング。
E4. 完成  24時間エージング。
S. JBL SA600 の仕様(カタログ・マニアルより)
型式 ステレオプリメインアンプ SA600
実効出力 40W+40W(8Ω)
周波数帯域 総合 ±0.75db 20Hz〜20kHz、 ±1.5db 10Hz〜130kHz
メインAMP ±0.25db 20Hz〜20kHz、 ±1.5db 3Hz〜200kHz
入力感度 Phono:4mV、8mV、16mV(切換式)/47kΩ、 最大入力250mV
AUX:250mV/35kΩ
S/N比 72dB
全高調波歪率 0.2%以下
トーンコントロール 高域:20kHz、±16dB
低域:20Hz、±18dB
ダンピングファクター 23(8Ω)
使用半導体 36Tr、19Di
最大電力 160W
外径寸法 幅412×高さ128×奥行350mm
重量 11.8kg
価格 417,900円 1965年発売
                                         sa600_1-2x
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